どこかの葉っぱ

まとまりが無い 記事によって文体も違う

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夢に出てきた相手のことが気になり始める、なんてそんなベタな展開私に起こるはずないと思っていました。
その時は突然訪れました。
といっても恋愛ではなく推しの話です。


それは昨年の4月19日の話でした。
なぜ日付まで正確に覚えているかというと記念すべき沼に落ちた日だから、ではなく単に大好きな人と初めて飲みに出た後の出来事だったからというだけですが。

突然夢に出てきた彼は、仕事と仕事の移動時間でしょうか、通りすがりの私に対して満面の笑みを浮かべ手を振ってくれました。
その笑顔に取り憑かれたように、出演番組を片っ端から見進めていた覚えがあります。この辺りの記憶は曖昧なのですが、確か新曲のプロモーション期間で特に番組出演が多い時期だったと記憶しています。推しグループの冠ラジオ番組にゲスト出演していたのが、推し感情が確信に変わった切っ掛けだったのかなと思います。翌週行ったジャニショでは彼の写真を2枚買っていました。
彼の夢に出てきた通りの笑顔も、澄んだ歌声も、予想に反して実はそんなに性格がよくないところも(悪口に捉えられかねないが)、全力なところも、先輩やメンバーやその他同じ事務所のタレントとのやり取りも、すべて好きだと感じました。

急速に沼落ちしたのを切っ掛けにグループ仕事も気にして見るようになりました。全部追うとはいかないまでも、始まって間もなかった冠番組や、別の推しが一緒に出ている音楽番組などを中心に見るようになりました。
みんなどこか抜けていて、それなのに頼りなさを感じなくて、キラキラしている一方でとんでもないかっこいいパフォーマンススキルも持ち合わせた5人に、他G担として元々は嫉妬心のようなものも持ち合わせて気になっていましたが、徐々に純粋に応援したい、見守りたいと思うようになりました。

沼落ちした翌月、私は感染症に罹患し、自宅待機を強いられました。体調不良も辛かったですが、何より狭い自室から一日中外に出られないことへのストレスが大きかったです。
そんな中、彼の所属するグループはデビュー日を迎えました。SNSで記念すべき日を祝う生配信が行われており、それでだいぶ気が紛れたというか、救われたように感じていました。1年後のデビュー日は体調も万全な状態で、盛大に祝えたらなんて感じていました。

その「1年後」は、そのとき想定していたものとは大きく異なるものとなりました。


夢に出てきた彼を含む3人は、「1年後」を目前にグループを離れることになりました。

余りにも苦しくて、残酷で、
目に入ったその知らせが信じられず、二度見どころか二十度見くらいしてしまいましたが、現実は覆りませんでした。

発表された後もそれまで通りの5人の関係性や雰囲気に、なぜそんな結論を下すに至ったのと感じてしまう一方で、終わりが来ることに悲観的になり過ぎずに応援できることに、安心していた面もありました。
冠番組の最終回も、最後までいつも通りの雰囲気が感じ取られて、5人グループとして最後のバラエティ番組だとどうしても実感できませんでした。
最後の音楽番組で、号泣するメンバーを見て、そこで初めて現実を突きつけられたような気持ちになりました。

本当に苦しくて、普段こういった類のことで取り乱すことの少ない私ですが涙が止まりませんでした。


彼らがばらばらになってしまうことも、大好きな彼が数ヶ月で事務所を離れてしまうことも、5人のことをたった1年程という短い間しか応援できなかったことも、本当に辛くて、今からでも撤回して5人で一緒にいてくれないかなとつい思ってしまいます。

一方で、辛い時期に配信を見れたことをはじめ、沢山笑顔をもらえたことに対する感謝でいっぱいで、僅かな間でも5人の彼らを応援できてよかったとも感じています。

それぞれの未来が素敵なものでありますように。
そして環境は変わっても彼らが変わらずなかよしでいられますように。
あわよくばどこかでまた5人、いや、6人で集まった姿を見られますように。